プロモ・アルテ ギャラリー
GALERIA 2F, 5-51-3, Jjingumae,Shibuya-ku,Tokyo,150-0001 phone:03-3400-1995 fax:03-3400-9526

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Abel Barroso展

主催:PROMO-ARTE Gallery
会場:PROMO-ARTE Project Gallery and Latin American Art Lobby
開催期間:2008.11.07(金)〜11.23(日)11:00〜19:00/月曜休廊
■ 作品の購入をご希望の方は電話またはe-mailで
東京都渋谷区神宮前5-51-3 ガレリア2F
プロモ・アルテ
tel.:03-3400-1995
e-mail: info@promo-arte.com
   


2003年に大変な好評だった、木彫りのパソコンや携帯電話、ロボット等を展示した『第三世界のインターネットカフェ展』から5年。今回の個展は、さらにグレードアップし、現代人の必需品ともいえる最先端技術・携帯電話を、木版のネガとポジでよりローテクに、ユーモアたっぷりに表現した作品群とドローイングを展示致します。

アベル・バロッソは、キューバ国内はもとよりドイツ、カナダ、アメリカでも活動を行う注目のキューバ人若手作家。一度見たら忘れがたいアナログで木版画的・手工芸的ともいえる作品の中に、社会主義国キューバの抱える社会や政治、文化や問題点などを暗喩する作品を多く発表してきました。いかめしいとも取られがちなテーマにも関わらず、ホンダのASHIMOと共演を試みる等、彼の作品はどこか非常にユーモラスで愛すべきぬくもりの感じられる作品が多いのが特徴です。

 

アベル・バロッソ展

会場風景

アベル・バロッソ展

会場風景

アベル・バロッソ展

作家アベル・バロッソ氏と、作品の携帯電話
(※原則、作品には触れられません)

アベル・バロッソ展

“mobile(With Bluethooth)”

アベル・バロッソ展

“mobile(With Bluethooth)”

アベル・バロッソ展

作家アベル氏と作品“mobile(With Bluethooth)”

アベル・バロッソ展

会場風景

アベル・バロッソ展

“Globalisation Bridge”

アベル・バロッソ展

“Globalisation Bridge”(部分)

アベル・バロッソ展

“Globalisation Bridge”(部分)


■正木 基 Motoi Masaki
美術評論家、カサ・デ・クーバ主宰

アベル・バロッソの作品に、二つの視点から興味を覚えている。
ひとつは、日本的な版画美術の文脈に関わる問題である。バロッソは、ハバナのISA(Instituto Sperior de Arte=国立最高芸術院)で版画を履修、版画家としての活動は現在も行っている。2003年、バロッソは個展のため初来日、「apple」ならぬ「mango」レーベルの木製手動ノート・パソコンの作品を発表した。木版画の版木を思わせる味わいのイメージを伴った版木を組み合わせた立体に、多くが心惹かれている。帰国前、バロッソは、ホンダのロボットASIMOと非公式に「ロボット・パフォーマンス」を行った (朝日新聞、2003年5月1日(木)、大西若人氏「"最先端人間が"アシモと対面 キューバ美術家の「製品」歩き、手を振る木製ロボ・・・実は
《木ぐるみ》」)。その際の"木"ぐるみの木も、版木的で、各パーツを刷り、組み立てれば、紙製の立体ロボットになるように思えるも のだった。ネットで 『Taboco con Ideologia』という作品図版を見ると、「Taboco con Ideorogia」の文字が彫られたシガー・ケースには、リトグラフ・プレスのハンドルを思わせる木製取っ手が付けられている。キューバ名産のシガーと並ぶ、版画の質の高さという自負が込められているのか、いずれにしろ、版画的な概念を想起させるものになっていた。
木版画はイメージを逆に彫り、プリントによって正のイメージを得る。が、彼の、正のイメージに彫られた立体を、版木として紙に刷れば、そこには負のイメージが現れる。これは版画概念の逸脱で、とすれば立体化も平面という規定性の払拭か、というように考えを巡らせられる。こんなことを思うのは、やはりサイトで「第三世界のロボット」という発表中に、三つのロボットがギャラリーの白い壁面を背に立っている作品 (The Technology Man) を見た時、二つは複製ロボット、紙版画を組み立てたものなのか、と想像したからである。まして、この版木ロボットは、バロッソ自身が着込 (木込) めば、アナログな動きも見せるわけだ。日本の小学校のおける木版画や工作作業の素朴な手つきに通じる表現が、版画表現からの自在な飛翔を見せると同時に、デジタルな未来社会を相対化してしまうのを興味深く思う人は少なくないように思う。
これが二つ目の関心になるのだが、バロッソの世界観は、キューバという地理座標からのグローバリゼーションに対する視座としてある。前回個展の、インターネット社会を風刺した、「MANGONET」 や 「WWW.INTERNET de MADERA.COM」 に繋がる、EnergiA SOLAR (太陽発電)や木製手動ハンドル付きの、Echo en Cuba (キューバ製) の、MANGO TECレーベル (笑) パソコンが典型で、それは、木ぐるみロボットしかり、木製モータリゼーションしかり、また、近年の9.11などの社会事象の作品もしかり、であろう。結論からいえば、バロッソは、グローバリゼーションに巻き込まれんとしながら、巻き込まれているキューバという地から、グローバリゼーションのありようを凝視している。バロッソ達の世代は、1990年代のキューバにおける、社会主義圏崩壊後の経済的悪状況下の、いわゆるPeriod especialと呼ばれた 「平和期の非常時」 に作家としての活動を始めている。いわば、アメリカとソ連 (ロシア) に翻弄され続けた彼らにとって、グローバリゼーションもまた、同じように外部からの翻弄であることには違いない。そのようなグローバリゼーションに支配される未来社会は、どのようなものとなるのか。少なくとも、デジタルな情報によって左右される未来社会は、第三世界のものではなさそうであることを、バロッソの手造り木製電化製品はもの言いたげである。今回の個展は、先ごろキューバで解禁されたばかりのセルラル (携帯電話) の作品を中心に構成されると聞く。それは、キューバの電力事情やモバイル社会のこれまでの歴史と現状への自己批評でもあるのかもしれない。が、モダンデザインとして洗練の限りと多機能性を尽くしたデジタル製品で未来社会を先取りし得ると思いこむ日本のモバイル社会観に、バロッソのたどたどしくもハートウォームな手彫りセルラルが、私たちに何を思い起こさせ、考えさせるのか。そこに、バロッソの制作を迎える意味があることは疑いない。


Abel Barroso氏がサイト「Art&Antiques」にて、掲載されました。

■Art&Antiques-For Collection of the Fine and Decorative Arts/
 December 2008
 Caribbean Cri de Coeur By: Edward M. Gomez

Abel Barroso, an artist in his late 30s, avoids overtly political subject matter but addresses the politics of globalization with humor in his handcrafted wooden sculptures. They are big, Flintstones-like copies of mobile phones, Blackberry devices and laptop computers. Many feature primitive cranks a viewer may turn by hand, allowing illustrated paper rolls to fill the screens of these goofy gizmos with images. "In Cuba, we don’t produce high-technology products," Barroso observes. "We’re completely low-tech and dependent on technology imported from abroad. We don’t take part in the gadget fads of consumer societies because we can’t." Surprisingly or perhaps, not so surprisingly Barroso’s work has found an avid public following in one of the most high-tech of countries, Japan. A representative of Promoarte Latin-American Art Gallery in Tokyo discovered his creations several years ago at the Havana Biennial and offered him a solo show; Barroso just presented his second show at the Japanese gallery last month.


 
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