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数年前のことですが、僕は病院でMRIを使用しての画像診断をする事になり、全身の血管に「造影剤」という画像にコントラストを付けたり、特定の組織を強調して撮影するための医薬品を投与されました。投与した瞬間、血液の循環と共に全身の隅々の血管に「なま暖かいモノ」があっと言う間に駆け巡り、一瞬で検査は終了しましたが、心臓というポンプの圧力や、ハイスピードで全身をめぐっている血液に驚きを感じました。オーバーに聞こえるかもしれませんが、指先の毛細血管までも感じる事ができたのです。
そしてこの体験がきっかけで、制作の方向性が見えました。
「からだ的な内面のふしぎ」これが一つのキーワードになり、もう一つ以前から考えていたコンセプトで“自分の一番近くに存在する自分”、一番近い存在だけど、なかなか理解も把握も抑制もできず、自分の正直さや素直さとは逆に行動してしまいがちな自分。こんなはずではなかったと気がつけばなっていた自分。他人の事は何でも知っているが自分の事は知らない自分。などなど、例えは多くありますが、このような「こころ的な内面のふしぎ」と「からだ的な内面のふしぎ」とを二つ組み合わせ、デフォルメしたモチーフを鮮やかでポジティブに描いてみようと思い制作してきました。何か感じて頂けたらうれしいかぎりです。
アカガワヨシユキ
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